2009年08月21日

ZEITGEIST (時代精神)

何かと話題の ZEITGEIST (『時代精神』)

その主旨は・・・
◎キリスト教◎911米国同時多発テロ◎国際金融資本
これらの実態に目を凝らしてみれば、いかに人々が愚弄されてきたかがわかるだろう。闇の支配構造や抑圧にあらがう時がついに来たのだ。洗脳から目覚め、新しい時代を切り拓こう。
・・・というもの。

複雑な問題が絡み合った現代に生きる者にとって耳ざわりがよく飛びつきたくもなるが、みるひとがみればすぐにわかるはずだ。


◎メソニックリチュアル(フリーメーソンの儀式)の一つの要素でもあるリーインカーネーション(再生・霊魂の生まれ変わり)が信仰にも勝る重要なものだと神話を紐解きながら刷り込み◎911のパートでは暗に、行過ぎた「聖書」原理主義者に疑問を呈し、親アラブとはいかないまでも既存宗教への破壊工作となっている◎ファンダメンタリストの待ち望んでる終末の時をユダヤ資本がもたらそうとしてるってところに着地。

これに飛びついちゃいけないっていうと誹りを免れえないようになっているので、こういうことをいうのは非常に心苦しいが、そもそもZeitGeistという概念そのものが、実はオカルティストのものだし、万物を見通す目とかプロビデンスの目とか呼ばれる図案が時々紛れ込むのは単なるWASPの好むサーカズム(皮肉)ではない。

ZEITGEISTは陰謀論において批難の対象となるものの対極に位置するものではない。いくら陰謀論の寄せ集めとはいえ、ミスティフィケーションの繰り返しとはいえ、深刻な問題をはらんでるのも確かなので単なる陰謀論の延長線上にあるものとしてすべてを切り捨てることはできないが、ここにこそ「陰謀論による陰謀」があるといえる。

結論から言うとZEITGEISTがいわんとするところはNWO(新世界秩序)の妥当性。ZEITGEISTで見え隠れする代替世界像がNWOであると断定するものではないのだけど。

わかりやすいようにZEITGEISTをすべて真に受けるとマズイ理由を一から組み立ててみる。人は概して、授けられる知識に飛びつきやすいもので、一旦授けられてしまえば知らず知らずのうちにその知識に固執してしまうもの。信用が地についてしまうほどのセンセーショナルなものであれば殊更のことで、それだけ扇動されやすくなる。現に、ZEITGEIST運動というものまである。

では、その運動が切り拓こうとしている新しい時代とはどんな時代なのか?
ZEITGEISTで論じられる◎キリスト教◎911米国同時多発テロ◎国際金融資本のそれぞれには、確かに◎信仰から遠くかけ離れた宗教◎偏狭なナショナリズムという名の人種差別を引き起こす国民国家主権◎本来の価値から離れ膨張を続ける信用(負債型)経済システムとしての側面があることは否定しきれないし、その弊害は計り知れない。

しかし、だからといって悪い部分だけ取り除くことは出来るか???
既存の価値ひとつひとつに様々な側面があり一長一短あるものだとわたしは思う。新しく切り拓くその時代においては◎純粋な信仰◎誇り高く誠実な愛国心◎万人が豊かであるための経済と個別の経済原則など、長い年月をかけて大切に培われてきた脆くも尊い価値もが同時に失われてしまっているということを肝に銘じなければいけないだろう。人が守り育ててきた価値をブチ壊すからこそ新しい時代なのだ。ZeitGeistは卑しい大衆性を煽るだけのものだと私は思う

私は宗教と名のつくものが大嫌いだし特別に裕福でもないからZeitGeistのいっていることは大変よくわかるし双手をあげて応援したくもなるのだが・・・一度破壊してしまえば私も含めて人類は新たな信仰を求めないではいられなくなるだろうと思う。そこには何が待っているのだろうか。大衆が悔やんでみせたところで取り返しはつかないのだ。(すでに新たな宗教は用意周到に準備されているのだが。)

いくら、資本主義や共産主義や民主主義あらゆる〜主義と名のつくものがユダヤ人の手による虚構だとはいってみても、それに代わるものを、もっていない。しかし確かに人類が依存してきた「〜主義」から脱却することは同時に新たな価値を手にする機会を得たということでもある。全時代的な反省から生まれてきたあらゆる「〜主義」とよぶべき枠組みは窮屈でならないが、具体的にZEITGEISTでは代替となるものが述べられていない。

新たな時代において失われた価値にとってかわるのは一体なんなのだろうか?既存の価値より優れているだろうか?続編で耳ざわりのいいことを並べ立ててくれるのだろうが、いざというときには得体の知れない何かであることは間違いない。きっと、説得力のある魅力的なビジョンが示されることになるだろうが、ZEITGEISTに飛びついてはいけない理由として
「得体の知れない何か」と「(既存の価値)から(既存の価値に伴う弊害)を差し引いたもの」とを天秤にかけ扇動によって安易に前者を擁護させる危険性をはらんでいるということを肝に銘じていただきたいと思う。

ひどく乱暴な言い方だが、「新世界」が、今日の腐敗した不安定な世界よりも優れているとはいいきれない・・・ましてや既存の価値をはかりえないんだから・・・ということ。腐敗した不安定な世界というのも側面的なものの見方に過ぎない。それは
、◎宗教◎政治◎経済のどれをとってみても、それぞれの多様性を担保するということだけが、人類の恒久的平和と繁栄のためのバランスを最適化できる唯一のものなのではないかという考え方が私の根底にはあり、それらはあくまでも「安定」に寄与するものなのだ。

・・・蛇足だが、新世界秩序とは「人類」ではなく人類を含めた「地球生命体」を最優先として地球生命体の恒久的持続と繁栄のための最適化に寄与するものなのではないだろうか。尤も、その最適化に人類における公平性が必ずしも担保されているとは思っていないけれど。・・・

価値観が画一的でなく、均質的でなく、多様であるということは確かに不安定であることを意味しているといえるかもしれない。しかし多様性・雑多性のために世界は不安定なのかといえば実はそうではない。これは、様々な陰謀の屍骸が極秘資料などとして発掘されており、それらを基に客観的事実として述べているにすぎない。価値観が多種多様であるということは、閉鎖性を意味しない。むしろ開放であり、無限を意味する。そして、厳密な意味においては信仰もナショナリズムも経済も「戦争」を生まない。本来の意味において「排他性」を持たないものであるからだ。

世界の不安的性を国際金融財閥に押し付けている。たとえば、911を取り上げてその悪の親玉とその取り巻きによって引き起こされた戦争を問題視する姿勢がある。・・・にもかかわらず、その悪玉の悲願である世界統治への最大の障壁である既存の価値を不当に貶めていることは、矛盾であり有害無益な代物である証拠だ。新世界秩序への礎として戦争状態を創り出すのがどこのだれだったか知らない者がZEITGEISTをつくったとは私には到底おもえないからこそ、プロパガンダだと断言するのである。
posted by 精神の貴族 at 18:54| Comment(1) | TrackBack(0) |  ZeitGeist/時代の精神 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この度の、福島核電力所の崩壊は、貴方の全てを打ち砕きました。言われる時代の精神は、全人類、個々の繋がりのネット時代の精神です。正史が権力によった時代のこれまでとは全く異なり、急激な変化は当然の成り行きです。
Posted by kakine at 2011年07月27日 22:30
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