2009年08月23日

ZEITGEIST ADDENDUM (時代精神・続編) その1

前回、私はZEITGEIST (時代精神)について批評をしました。
http://worldconspiracies.seesaa.net/article/126181463.html#more

ZEITGEIST ADDENDUM (時代精神・続編)でも、ZEITGEIST (時代精神)同様、断片的な真実を巧妙に組み合わせることによって(今の世界に対する)扇動的ネガティブキャンペーンが繰り返されているだけならばまだ良かったのですが、もっともらしいビジョンが補完されてます。

-----------------------(前回の総括)----------------------------

私は前回、既存の価値を認めず(あるいは矮小化し)付帯する問題点ばかりに焦点を当て、破壊的な前提のもとでむやみに理想郷を構築しようとすること(安易に問題点を取り除いてしまおうとする試み)が、いかに危険であるかを大衆性の卑しさを引き合いに出して述べ、ZEITGEISTがその扇動的な役割をになっていると位置づけました。

また、後戻りのできない「切り拓かれた新しい時代」においては、「得体の知れないもの」が「既存の価値」にとってかわらねばならないことを示し、ZEITGEISTの背後にある新世界秩序の意図についても浮き彫りにしました新世界秩序を、人類を含めた「地球生命体」を最優先として地球生命体の恒久的持続と繁栄のための最適化に寄与するもの(その最適化に人類における公平性が必ずしも担保されているとは思っていない)として一応の定義を試みたのです。

さらに、◎宗教◎政治◎経済のどれをとってみても、それぞれの多様性を担保するということだけが、人類の恒久的平和と繁栄のためのバランスを最適化できる唯一のものなのではないかという考えを示し、悪魔的陰謀とされる新世界秩序ばかりでなく、私個人の想定する新世界秩序とも、人類の公平性が地球生態系の最適化過程において担保されていない点を以って決別を果たしました。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

私がZeitgeist本編に対して展開した論理は続編であるZEITGEIST ADDENDEMについても実効力を保ってはいますが、なんとも魅力的で具体的なビジョンが示されたことによって、本編に対する一部の論理的批判がその効力をやや奪われてしまったことは否めません。それらの具体案に一定の価値を認めないわけにはいかないのです。

悪魔的であると断罪する要素が代替案(既存の価値にとってかわるもの)そのものには決してないからです。悪魔の囁きってのはそういうもんだ!所詮ビジョンで確約も無い!といってしまえばそこでお仕舞いです(笑)数々の破滅的な陰謀を他所で認めている私ですら符合するからといってそれらに基づいて一方的に、ZEITGEITシリーズの影のメッセージである新世界秩序の妥当性を否定するのは不当であると考えるのです。本当に厄介なのは、このビジョンがZEITGEISTの骨子である側面的事実に基づくネガティブキャンペーンと有機的に結びついていることなのです。

ZEITGEIST/ ZEITGEIST ADDENDUM はNWOが妥当であることを示唆し、扇動していると述べてきましたが、以下、具体案を提示している点で新世界秩序の妥当性をより色濃く暗示している続編を分析してみたいと思います。

(クドイようですが、私はNWOを必ずしも否定的にとらえているわけではありません。前述の通り、ADDENDUMで描かれる代替案は、NWOについての個人的見解とさほど違いはないのです。ですが、NWOを肯定するものでもありませんし、そもそも、ZEITGEISTの提示した具体的ビジョンは扇動的メッセージと結びついているのですからその代替案は信用に値するとは到底いえません。)

理性のみをたよりに、向き合うべき問題とそうでないものとを思慮深く区別しつつ、陰謀に正面きって立ち向かい、解体します。


【ZEITGEIST ADDENDUM (時代精神・続編)の分析】

まず、ZEITGEIST ADDENDUM 最大の特徴は、引き続きネガティブキャンペーンに終始するのではなく、新たな時代が切り拓かれねばならないことが更に強調され、その新時代において「腐敗を伴う既存の価値」にとってかわるであろう社会のあり方が、ビジョンとして明示されたことにあります。

追加的に示された代替案(ひとつの社会のあり方)こそが、「得体の知れない何か」という私の批判をかわす具体的説明に他なりません。しかし、この魅力的かつ具体的なビジョンも所詮、ZEITGEISTシリーズにおける扇動的メッセージを補完し誘引するものでしかありません。(ちなみに、このADDENDUMは本編と比べて完成度が低く、色々なところで論理が破綻してしまっています。慌ててつくったのでしょうか?(笑)またZEITGEISTの本編続編を問わずいえることかもしれませんが字幕を頼りにご覧になる方は尚更、鵜呑みにできないとよく肝に銘じておいてください。意味不明ですし悪意が感じられるほど、正反対に訳されていることすらあるのです。)

その最大の特徴であるビジョンというのが、「VENUS PROJECT(ビーナス・プロジェクト)」です。以下に、その要旨をまとめてみたいと思います。

◎地球生態系は一連のつながりであり、資源を管理し、共生関係を再構築しなければならない。

◎既存の高度科学技術の利用によって資源ベースの経済は十分に実現可能であり
人類は精神性においてはるかに豊かになる。

どうでしょう?魅力あふれる未来像が語られているわけですが繰り返されるネガティブ・キャンペーンと有機的に結びつけられており既存社会制度からの脱却、即ち新時代においてのみ構築が可能であると断言しているところに、注意が必要です。

◎科学技術の十分な利用が既存の社会構造によって阻まれていることを問題視し、文化ならびに社会を再構築する必要性を説く。

◎すなわち、既存の社会構造【宗教/政府/国際金融資本/それらの複合体である企業共同体統治構造(コーポレートクラシー)】は自己保存の原則により、それら自体が腐敗するにとどまらず、時代遅れの社会構造が障壁となり、地球上における人類の成長が抑制されていると主張。

以上に、VENUS PROJECT(ビーナス・プロジェクト)の要旨をまとめてみました。幻影や夢物語に過ぎないのか、あるいは本当のことなのかはここではわかりません。しかし、いずれにしても、科学技術の利用に対して障壁となる構造的な問題点ばかりを恣意的に取り上げ、指弾してみてもはじまりません。なぜならその構造こそが、科学技術利用の発展に寄与し、安全弁としての役割を果たしてきたのも紛れも無い事実だからです。ネガティブキャンペーンによる扇動がもたらしたインセンティブとしての未来像なのですから「程度が知れて」当然なのです。

何度でも言いますが、VENUS PROJECT(ビーナス・プロジェクト)は単に、腐敗しきった世界を科学技術利用によって「改善」しようというものではなく、人類が培ってきた脆くもかけがえの無い価値にみきりをつけ、「完全にとってかわろう」としているのです。新世界秩序へと誘う美辞麗句としては上出来だと思います。

純粋な信仰、誇り高き愛国心、人々を豊かにする経済、など本来の価値を不当に貶めているのは間違いありません。一例として、VENUS PROJECTの中心人物である自称ソーシャル・エンジニアは、本来の趣旨からはずれ宗教に言及してはばからず、「教会は分裂し、もはや教会ではない」とのたまう始末。確かにその通りですが。同時に、時代錯誤として貶めていながら、人類の統一的な意識として新たな宗教の必要性を示唆しているのです。とんでもない自己矛盾ですね。(人類の統一的宗教について詳細は明かされませんが別の機会に詳述したいと思います) 

断っておきますが、私は特定の宗教に属してはいません。敬虔な信仰の価値を認めているだけです。ここまででも十分なほど、ZEITGEISTというものが、如何にいい加減かだいたいお分かりいただけたかと思いますが、しかしながら、ネガティブキャンペーンに過ぎないと単に斬って捨てることが許されない深刻な問題も多分に含まれているのもまた事実です。本編から続くネガティブキャンペーンで展開される構造的諸問題が取るに足らないこととは決していえないのです。しかも、広く知られた陰謀の中でも一定のコンセンサスが築かれているものを中心に総動員し、陰謀とは対極に位置しているかのように振舞って利用することにつとめているわけですから本当に厄介です・・・。

長くなりましたので、続きは次回に持ち越しますー(長音記号2)

次回も、引き続きADDENDUMの分析ですが、VENUS PROJECT(ビーナス・プロジェクト)と結び付けられる諸問題の中でも一連のネガティブ・キャンペーンにすぎないと単に切り捨てることのできないものを中心にみてみることにします

posted by 精神の貴族 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) |  ZeitGeist/時代の精神 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/126320542

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。