2009年08月24日

ZEITGEIST ADDENDUM (時代精神・続編) その2


前回、ビーナス・プロジェクトを分析し、ZEITGEIST ADDENDUMがミスリーディングなプロパガンダであることを暴露しました。「悪魔の陰謀だ!!」とかいうヒステリーではなく淡々と、ネチネチと。よくもまぁ長々と具体性に乏しい批評を書いたものだと我ながら思いますが、入り組んだ膨大なウソとマコトを解きほぐし、思慮深く詭弁をあばくのがそれほどの労力をようするということでご勘弁ください。

ZEITGEIST ADDENDUM (時代精神・続編) その1
http://worldconspiracies.seesaa.net/article/126320542.html

今回は、ADDENDUMにおいて、ビーナス・プロジェクトの根拠となる一連のネガティブ・キャンペーンの中でも特に根の深い問題であるコーポレートクラシーを中心にみていきます。

ZEITGEIST ADDENDUMでは、CORPORATOCRACY(コーポレートクラシー:企業共同体統治)が[悪のグローバル皇帝]の座に据えられ過去に暴露され広く知られるところとなったさまざまな過去の陰謀の屍骸から、社会問題、世界の課題とされる数々の問題まで網羅的に垂れ流されています。(これがビーナス・プロジェクトのバックボーンになっていることは既に述べました。)

垂れ流しとはいえ、ある程度体系化することにより論理的破綻を巧妙に覆い隠しつつありがたくありがたーくご開帳してくださるのです。「ばれちゃったものは、隠しても仕方がない!ここはひとつ開き直って、利用しちゃおう!!」という声がどこからともなく聞こえてくるかのようです(笑)

では、CORPORATOCRACY(コーポレートクラシー:企業共同体統治)を中心にみていくことにします。コーポレートクラシー(企業共同体統治)とは、膨大な資本を有する企業がメディアや政府を買収・癒着し、政策に企業の意思を反映させることを通じて、世界(の国々)をも意のままに操っている。・・・というものです。


その根拠としてADDENDUMで扱われたものとして以下の3点があります。

◎信用と負債・利子の創造による自転車操業を続ける中央銀行制度
(・・・部分連邦準備銀行制度を債務による奴隷制だと糾弾)の世界への拡大
・・・ちなみに金兌換制廃止の背景にはノータッチ

◎米国の拒否権が反映された世界銀行やIMFなどの不平等な富の再分配
(・・・国家間の経済格差は奴隷制だと非難)
・・・「これら国際金融機関によって決定付けられる経済的グローバリゼーションと金銭主義の自由市場経済は紛れも無い帝国を象徴し、世界の統合を意味する」事実、世界銀行の融資条件や構造調整から逃れられた例はほとんどない。・・・(←アンチ陰謀の粉飾・後述)

◎CIAの工作によって引き起こされるクーデターやテロの捏造によって紛争・戦争が人為的に起こる

これら3つの共通点としては・・・経済から軍事まであらゆる「戦争行為」により世界は隷属支配下におかれ、企業はますます強大になり搾取を続けているという主旨になっているということと、良識的な人にとって感情的にデリケートな問題ばかりであるということです。またこれらは、疑いようも無い事実であることは確かですね。

ですが、所詮は、NWOのプロパガンダなんです。新世界秩序のひとつのキーワードは「脱産業化」です。あくまでも陰謀の対極にあるものだと偽っているZEITGEIST ADDENDUM は、誤った新世界秩序像を刷り込み、アンチNWOを装うことで扇動してきます。

 [不均衡でありながらも全世界の国民経済が統合されひとつのグローバル自由市場経済システムの完成をみることになるだろう]という使い古された陰謀をひっぱりだしてきて「やばいよ、やばいよ〜 このままじゃ、やばいよ〜」「ビーナスプロジェクト か 新世界秩序 か どっちよ?!」とかなんとかいって、究極の選択を暗に迫っているのです。「ウンコ味のカレー か カレー味のウンコ」の二者択一ではなく「カレー味のウンコ か ウンコ味のウンコ」の選択を迫っているといえるかもしれませんね(笑)・・・私は、飢え死にしてもカレー味のカレーしか食べたくありません。

コーポレートクラシーとして体系化された諸問題についてはいかに困難であったとしても、個別に論じながら、人類がひとつずつ乗り越えねばならないのです。圧倒されて挫けたり、誘惑にまけて飛躍したりして道を誤ってはなりません。

また、ADDENDUMではコーポレートクラシー(企業共同体統治)自体が、現代社会の根幹に根付いているとして、変革を求めています。(「Yes, We Can! Change We Need!」Weって誰でしょう?笑)すなわち、企業というものが、自由市場経済の競争の下で利益の最大化を目的としているために、社会面・環境面に外部不経済をもたらしているにもかかわらず、体制の自己保存の原則もあいまって腐敗に歯止めがきかない!(金融中心の体制であるコーポレートクラシーでは問題解決できない!)といっているわけです。

これはもっともだと思いますが、ADDENDUMにおいては、問題分析的に客観性のある外部不経済/ 外部性などの文言ではなく 単に社会的コストや環境負荷という言葉を用いて、たとえば犯罪大国アメリカの銃社会や地球環境問題のことを想起させているのです。(繰り返される映像を眺めていてお気づきになったはずです。)これらは、深刻な問題であることにかわりありません。もっと露骨にひどいケースがあるのも知っています。しかし結局は、競争社会に生きる人々の心の隙間につけこもうとしているといえます。なぜならば、問題解決のためのアプローチなどでは断じて無いからです。

「万人の万人に対する闘争」のような、利己的、排他的な人間の性質を露呈させている犯人は、社会の状態なのではなく他でもない人間自身の弱さなのだと戒めなければなりません。競争社会ですから成功者は一握り・・・。大多数を敗者に仕立て自己否定の洗脳を施し、人類の啓発・啓蒙的、進歩的な、麗しき幻想であるVENUS PROJECTへと誘導する意図が明確に存在しているのです。繰り返しを厭わずいいますが、ZEITGEISTシリーズはむしろ陰謀(の一部)であり、NWOのプロパガンダといって差し支えありません。

・・・こうまでいっても、ZEITGEISTがどうも怪しく思えても、やはりなんとなく新世界秩序とは対極にあるのでは?コーポレートクラシーから脱却した新世界を築かなきゃ!と考えてしまうのも無理は無いのかもしれません。コーポレートクラシーひとつとってみても、良心的な人の問題意識に根ざしており心に響くものはあるからです。しかしこれこそ破滅的扇動というのです。・・・巧妙ですね陰謀と符合させるだけでもかなり生々しく叩けるのですがそれでは理不尽というものです。粘り強くいきます。

大前提として、新世界秩序において支配層が存在するとすれば、その支配層とは本当は何者なのかを考えてみましょう。無理もないことなのかもしれませんが、新世界秩序が、一部のエリートによって統治されるとかなんとかぼんやり信じ込まされている人が多数見受けられるからです。こういう人は、ZEITGEISTがNWOへの扇動だと見抜くことができません。よくよく考えてみてください。そういう人が想定する新世界秩序の支配層は、・・・ZEITGEISTにおいて(暗喩的に)指弾された、宗教的権威やテロを捏造した軍産複合体、あるいは国際金融資本ホルダー。ADDENDUMで扱下ろした民主主義を歪める金銭主義の資本主義の大魔王「企業共同体」とその手先となり人類を隷属化させる銀行諸制度の支配者・・・などと実のところ大差ないのです。要するに、現在の問題意識が先鋭化した無意識下に偏在する不安感をNWOに重ねてみているに過ぎないのです。これで、NWOの本質を見誤っては、ZEITGEISTの詭弁を見抜くことはできないのがよくおわかりになっていただけたかと思います。

(これで、ZEITGEISTのネガティブキャンペーンから逃れ、背後に隠れているモノをあなたは知るすべを得たことになります。悪魔なんかじゃないんです。いや悪魔なのかもしれませんが…笑…やばすぎて、口にすることすら、はばかられます…)

悪のグローバル皇帝とされるコーポレートクラシー(企業共同体統治)は、単なるスケープゴートに過ぎません。また、コーポレートクラシーと有機的に結び付くその他一般化した社会問題などすべて、同様です。(深刻な問題であることにかわりないので誤解なきよう)徹底したネガティブキャンペーンを張ることによって、全責任を転嫁しているのは火を見るより明らかなのです。

(・・・利益ベースでしかものを考えない金の亡者である企業群のトップこそが真のテロリストだそうです。全否定はできませんが、もはや醜悪です。単なる、やっかみと、すりかわっているのですから(笑)安易に良く考えもせず「そうだそうだ!カネゴンめ!」と、乗っかってくるとでも思ったんでしょうか?愚弄にも程があります。)

再度明確にしておきますが、コーポレートクラシーそのものは・・・「そういう悪い側面もあるよね、克服しなきゃ」という社会の諸問題がひとつのマトマリにされ、悪のグローバル皇帝の冠たる地位を与えられただけのことであって、ADDENDUMで、さもありなんと生々しく語られるような、「実体」そのものでは決してないのです。

・・・そして、それらが既存制度の良し悪しの分別もつかないままにあっさり崩れ去ってくれたほうが新世界秩序を築きやすいのです。そして取り返しはつかなくなるのです。

確かに、数多くの企業が、利便性・福利厚生などさまざまな口実のもとで、生き残りをかけて使命である利益最大化を追求し、悪魔的と批判される事業をもってたりします。
よく知られたところで、マイクロチップや携帯GPSなどきりがないほどです。外務省に寄せられる規制改革要望書のように後押ししているものも数多くあります。・・・小バカにしたものがたくさんあるのも事実です。しかし、それ自体が悪いことでしょうか?黙示録で悪魔の所業と断じているのが何かの根拠になるでしょうか?キリスト教の悪魔は異教の神々であることもよくあるわけです。よく考えてみてください。ADDENDUMが腐敗の温床である自己保存の原則を声高に喧伝するように、企業、政府、宗教、形をもつものは押しなべてすべて悪でしょうか?構造に瑕疵があれば、機能は完全にそこなわれるでしょうか?腐敗による悪影響も計り知れないとはいえ、致命的腐敗があるとは到底いえません。人間の根源的な需要に応える有形無形とわず、さまざまなサービスを提供してくれているからです。最終的に、選択するのは各個人なのです。(だからこそ、必死こいて扇動してくるのです・・・笑)

それにしてもZEITGEIST や VENUS PROJECTの推進者はこれらの恩恵を受けたことが未だかつてない「獣」だとでもいうのでしょうか? 未だかつてないにしては、随分社会のことをわかっているところが、哀れでもあります。また、随分と社会のことをわかったようなことをいっていますが「獣社会」ではなく「人間社会」においては信仰や社会契約による政府の創出など「既存の価値」によりさまざまな社会悪を予防、抑制することに努めてきたことを、ご存知ないようです。本当にかわいそうですね。笑

如何に社会が病的であったとしても、健全な精神をもって、問題に向き合う胆力を養いたいものです・・・毒されてしまわぬように。
posted by 精神の貴族 at 19:32| Comment(1) | TrackBack(0) |  ZeitGeist/時代の精神 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このたびの福島の核電力施設の破壊は、貴方の間違いを実証しました。

経済や社会は、発展のしきい値を越えています。また、日本は戦場にならなくて、気づき難いですが、世界は依然として、戦争時代です。

病気も、癌の末期です。詐欺、犯罪経済・社会もここまで来て、まだ目が覚めなければ、あなたは、永遠に犯罪を犯すか、殺されるかのどちらかです。言い換えるなら、人を殺す事が、貴方の生き残る道です。

人間主義、拡大主義、ヒロイズム、優性論的差別主義、軍国主義、死に及ぶ過酷なまでの奴隷制的カースト階級階層主義、競争主義、民族浄化、違法違憲のイラク・アフガン戦争自衛隊参戦、ソマリアへの自衛隊派遣・・・あなたは、立派なNWOです。

共栄共存、自然主義、各地固有多種多様性の尊重、生物学・・・誰でも、歯が一本痛いだけで、全身が憂鬱になります。治療します。世界全体が幸福にならない限り、個人の幸福はあり得ないー農民芸術概論 

コンピューターに、支配侵略戦略殺人プログラムではなく、共栄共存のプログラムをインプットします。平民による、ネット時代の精神です。 

Zeitgeist Moving Forward :-)
Posted by kakine at 2011年08月07日 14:04
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