2009年09月24日

映画とユダヤ人

 

ハリウッド映画産業は黎明期からユダヤ人に独占されてきた。(ここでは便宜上ユダヤ人とするがこれは厳密ではなく、「ユダヤ人として迫害を受けたもの」の意であり、アシュケナージよりも緩やかでスファラディを含む「必ずしも血統的でないユダヤ教民族」を意味する。)


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その背景には「ポグロム」と呼ばれるロシア圏での大規模なユダヤ人迫害がある。この迫害を契機にアメリカへ渡ったユダヤ人は18世紀初頭には200万人を数えるまでになったが(自由の国とはいえアメリカもまた)キリスト教的価値観が根強く、ここでもユダヤ人移民は差別され、西方教会系の清貧思想や職人的美徳の観点からすれば忌み嫌われ蔑むべき職業に就くことしか許されていなかった。

「ローマカトリック教会」「王政」と「フリーメイソンリー」の三つ巴の戦争によって生まれたフランスでは革命後に左右翼に分裂したが、それぞれ自由・平等・博愛の精神を共有する兄弟国家であるアメリカが、それらを建国の理念に定めた人口国家であるがゆえに、移民を拒まぬことでその体裁を保ちつつ、聖書をベースとした自由・平等・博愛(神の名の下では)の精神に基づくアメリカ教を崇拝していたのだから、当のユダヤ人からしてみれば、このような偏見などとるに足らないことであった。


キリスト教的価値観において「穢れ」とみなされる金貸しなどの職業は元来ユダヤ人の専売特許であったのだが、彼らにとって好都合であったのは、強力な影響力をもつメディアへと成長しつつあった映画産業が新天地アメリカにおいてもいまだ低俗な娯楽と蔑まれていたことであった。貧しいユダヤ人移民たちがそこに活路を見出すのは当然の理であった。


ワーナーブラザーズの創業者であるベンジャミン・ワーナーはポーランド系ユダヤ人であり靴磨きや修理の行商人であった。20世紀フォックスは行商人からスタートしたハンガリー系ユダヤ人のウィリアム・フォックスが、同じくハンガリー系ユダヤ人であるアドルフ・ズーカーはパラマウント(現在はグループ全体がバイアコム傘下)を、カール・レムリはユニバーサル映画を、それぞれ設立している。


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パラマウントのアドルフ・ズーカーの同族でビジネスパートナーでもあったマーカス・ロウはメトロを設立したが、さらに鉄クズ拾いなどをして生計を立てていたロシア系ユダヤ人のルイス・B・メイヤーやサミュエル・ゴールドウィンらとともにMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)を創設している。(カジノなんかでも有名。最近、ソニーが食いましたが。)


蛇足だが1927年に始まるアカデミー賞の授与はメイヤーの呼びかけにより始まったもので、オスカーの黄金像はMGMの美術責任者にメイヤーが命じてデザインさせたもの。


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第一次世界大戦の戦渦を避けてヨーロッパから多くの映画関係者を受け入れることでハリウッド映画は名実ともにその地位を不動のものにしていった。



ユダヤ人を中心に急成長を遂げるハリウッドに対して、反ユダヤを掲げるナチスドイツからも多くの優秀な映画関係者が流出している。


ミュンヘン一揆ヒトラーとともにナチ党の政権獲得を目指したエーリヒ・ルーデンドルフ将軍は、1925年に第1次世界大戦の総司令官であるパウル・フォン・ヒンデンブルクが大統領選挙に当選したのを機に、映画に支配権をもつようになり、またドイツ銀行の頭取からの融資により半官半民のUFA(Universal FilmAktiengesellshaft)という映画会社を設立した。


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   【ヒトラー】     【ルーデンドルフ】   【ヒンデンブルグ】


これによりナチ批判は規制の対象となり、国策プロパガンダ映画に傾倒したため多くの映画制作者がハリウッドへとトンズラしたわけだが・・・


1925年にパルファメト協定(パラマウント社PAR+ナチスドイツの映画会社UFA+メトロ社MET=PAR UFA MET。これはドイツ国内でハリウッド映画を上映しその見返りにドイツ映画人をハリウッドで売り出し約1700万ドルをナチスドイツに支払うという交換協定であった)が締結されており、これによりドイツ映画界の未来を担う才能豊かな俳優をもハリウッドに引き抜かれてしまっていた。


特筆すべきは、同じく1925年、カラーフィルムを世界で初めて開発したAGFA社などが合併し世界最大の化学会社IGファルベンが設立されているのだが、その技術もまた敗戦によりハリウッドへ流れている。


ちなみにIGファルベン社は熾烈な爆撃をまぬがれ、第二次大戦後、CIAが置かれた。米軍GIたちが敵の重要拠点であるIGファルベンが無傷で廃墟と化した街にそびえたっていたことに大変驚いたというのは有名な話であるが。ノーベル産業とモンド社の合併により誕生したロスチャイルド系ICI社(大英帝国化学産業)とIGファルベン社との対立もまた表面的なものであり、ナチスドイツとイギリスとが戦争状態にありながら、フィクサーがちらつくというお粗末さである。

そもそもヒトラー自身がユダヤ人であり、イスラエル建国への礎となったことは今日においてはもはや疑いようのない事実である。というのも、アシュケナージユダヤ人の成立について、「創世記」(十-3)によるとノアの子ヤペテの子孫であるゴメルのまたまた子孫がアシュケナージとなったがゴメル=ゲルマニアであるからゲルマン民族の先祖こそライン河流域に住み着いたアシュケナージであるとする学説と、8世紀頃に存在したとされるカザール汗王国の大改宗に起源があるとする2つの説があるのだが、ヒトラーは前者を支持し、後者の学説を否定したのである。その結果シオニズム運動は加速した。

ナチスのプロパガンダ映画をユダヤ人監督が拒みハリウッドへ渡ってその才能を認められた・・・という一連のパターンの背後には、
イスラエル民族」のアイデンティティーを問うこととは無関係に進むシオニズムやその後援者が露呈しており、それはハリウッド映画にも見事なまでに反映されているということだ。


かくして、ユダヤ人を中心に華ひらいたハリウッド映画産業は・・・もはや低俗な娯楽とはみなされず、アメリカ大衆文化の代表格にのしあがった。これは即ち、ユダヤ人を中心に製作される映画が政治的影響をもつ代物になったことを意味している。それは今日でも変わっていない。スティーブンスピルバーグを筆頭に多くのユダヤ人映画関係者がハリウッドで活躍しており、ハリウッド映画やその関連会社であるケーブルテレビが欺瞞と扇動によって愚民化政策の一端を担ってきた。

「愛と青春の旅立ち」とか「トップガン」とか、挙げだしたら枚挙に暇がない。・・・で、大掛かりなものには反発の声も大きい・・・ということで最近はTVドラマで少しずつ刷り込む方式が好まれている。FOXチャンネルの大ヒットドラマ「24」も例外ではないことがご理解いただけると思う。主人公のCTU捜査官ジャック・バウアーを例にとっていえば、バウアーという名前の由来だが、実は、バウアー=ロスチャイルド。古銭商として名を上げるまで、「バウアー」を名乗っていたのだ・・・。忘れがちだけどロスチャイルドはもともと屋号。




「24」は、テロの存在が大前提。厳戒令が発動されるのは当たり前。拷問は大歓迎。共謀罪で誰でも連行。建国の精神なんぞくそ食らえといわんばかり。仮想現実であるテロを刷り込んでくる。で、古き良きアメリカ人エドガーがあっさりと死ぬのだから悪趣味というかなんというか・・・。

 

posted by 精神の貴族 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画・DVD】レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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