2009年09月24日

ビルダーバーグ倶楽部〜世界を支配する陰のグローバル政府〜

ダニエル・エスチューリン氏による告発文書。


遠大で、かつ微にいり細にいるビルダーバーグの秘密計画を真っ向から牽制する果敢な姿勢は、凄まじいの一言である。また、ひとつひとつ丁寧な検証による論考の蓄積として「壮大な陰謀」が浮き彫りにされる。

特筆すべきは、この作業に「穴」があまりないことだ。出版されてから早いもので5年ほど経つが遜色はなく、むしろその価値を増してきたといえる。

人々は目覚め、いま何が起こっているかを知り始めた。アメリカで行われるデモの規模は20倍以上になった。烏合の衆が寄り集まってデモをやればいいってものではないが、それだけ関心が高まったことは大いなる前進だ。


あくまでもアカデミックな姿勢が貫かれていることもこの書籍の魅力である。内容が内容ではあるが情報源には厳密であるし論証も怠らない。さらに会議出席者名簿や各々の活動などについてもリークされており、陰謀論として一方的に押し付けるのではなく、モニタリングする指針とツールを与えてくれる。正しく考え、行動する一助となることだろう。

良質な知識と視座を得ることを、私たちは求められてきた。私は、英国の名門と呼ばれる大学で、世界的権威と呼ばれる教授たちの講義を通して広く国際政治や経済を学んだが・・・これほどまでの論考に出会ったことはかつてなかった。無条件に嘲笑すべきであり取るに足らないものであると信じていたが、今では侮っていたと誤りを認め反省している点も数多い。

一例をあげれば、国連で最重要ポストとなる国際政治及び安全保障理事会担当の国連事務次長の人事権の源泉と国連軍の統帥権についてである。(P156 ~162) 国連と平和は同義語だと考えていた私は恥ずかしくて堪らなくなったのを今でも鮮明に覚えている。日米開戦に至るまでの道程で米中枢においてソビエト連邦のスパイの暗躍があったことが知られるようになって久しいが、断片的な知識ではなく、今日に至るまでの国際政治の本質がどこにあるのかを、そして人類がどこへ向かうのかを、知る手助けとなってくれることだろう。

現実は奇奇怪怪。まず向き合うことだ。

詳細については、密度が密度であり、簡便に書評することで、その秀逸さを奪ってしまいかねないので、避けたいと思う。決して損はないので、是非、一読されることを奨めておきたい。




posted by 精神の貴族 at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書籍】レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/128759765

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。